御寺院様からご相談頂く内容に、
浜縁や濡れ縁、高欄の修繕があります。
浜縁は向拝の下にあり、階段の最上段の部分。
濡れ縁も浜縁や回廊とも呼ばれたりしますが
浜縁には遮る壁がなく、
雨風や紫外線に晒されやすい場所のため、変色や腐食が進みやすい部分です。
浜縁の改築工事
元々の浜縁は、木材が傷んでしまっていました。
虫に喰われてすかすかの状態。
一度すべて撤去して
新たに束をたて、浜板を並べます。
一見、ここだけが新しく新木のままですが
これも年数を経る毎に全体と馴染んできます。
また、もともと浜縁がない造りになっているご本堂もあります。
浜縁の新設も可能ですので、ご希望内容をお気軽にご相談下さい。
高欄の改修工事
高欄は浜縁と同じく風雨にさらされやすい部分です。
傷んだままにしておくと、不意に転んだ拍子や、たまたま手を掛けた際に
思わぬ事故に繋がることもあります。
既存と同じ木材にすることもできますし
より傷みにくいアルミやステンレス素材を選ぶこともできます。
傷んだ高欄の塗装工事
塗装をするだけでも見違えるほど美しくなります。
さらに擬宝珠や笹金物の取り替えをすることで
より風格のある佇まいとなります。
本堂の中のほんの些細な部分かもしれませんが
こだわりのある細部の集合体で全体が出来上がります。
その要素一つ一つが建築の「美しさ」を構成している事を念頭にご提案して参ります。
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