本堂や庫裡・客殿、社殿や幣殿、社務所の屋根の「形状」には
入母屋、寄棟、切妻、さらに唐破風(からはふ)・向拝(こうはい・ごはい)付きなど様々な形状があります。
寺院や神社の改修工事、屋根葺き替え工事の際に屋根の形状そのものを変更する工事も、頻度こそは多くはありませんが、ニーズの多い工事です。
屋根の形状を変更するケース
・意匠性の向上。
・建物強度、耐震性の向上。
元の建物構造に問題がある場合、荷重バランスを理想的荷重構造に矯正します。
寄棟(瓦)から、入母屋(銅板)への変更
屋根の形状を変更時の注意点
建物は、
「 屋根 」
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「 柱組 」
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「 基礎 」
と、各部が一連となり建物の強度・耐力を導き出しています。
特に木造の伝統建築である「神社仏閣」の建物では特に、それらの相互作用が極めて重要です。
建物の歪み、耐震力減少
そのため、屋根の形状変更工事に際しては、荷重を支える柱や梁の構造など経年劣化を経た現時点での構造強度を十二分に調査をして、屋根形状変更の設計をしないと、屋根の荷重がその下の柱や梁にアンバランスに負担をかけてしまいます。
結果、数年後に建物の歪みで障子や引き戸の建付けが悪くなってしまったり、地震の際の耐震力が弱くなってしまう危険性もあります。
改築部の耐風圧強度
また、元からあった柱と、新しい柱や屋根下地の結合強度にも充分に気をつけないと、最悪の場合、台風などの強風が巻き上がる際に、屋根を破損させてしまう危険性もあります。
そのため、下地や構造変更を伴う屋根の改修には
事前の入念な調査と、
経験に基づく適切な工法の選定
がとても重要になります。
屋根の「内部構造」はもちろん、
屋根の荷重を基礎につたえる「柱組」、
全ての荷重を支える「基礎」
事前調査をしっかりと行った上での屋根形状変更工事では、屋根だけでなく建物の強度・寿命・耐震性を改善する事ができます。
具体的には
・屋根の荷重をバランス良く柱から基礎へ分散して逃がし、建物への負担を軽減
・経年劣化により本来の強度を保てなくなっている柱や梁を、本来の強度に回復
・元の建物構造に問題がある場合、荷重バランスを理想的に矯正
などです。
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