施工事例成願寺様改修

10ヶ月の短工期での
基礎の耐震・チタン屋根工事
工事内容
- 本堂・薬師堂:屋根改修工事(チタン)
- 曹洞宗 成願寺様
- 神奈川県横浜市
老朽化した屋根の葺き替えと、
地震に備えた耐震改修

御本堂は昭和12年(1937年)に再建されたもので、瓦屋根の老朽化が激しく、隙間から小動物の浸入も見受けられました。

工事可能期間が限られていたこともあり、工事方法は二重屋根工法を採用。
瓦を下ろした後の屋根下地を剥がさずに、その上に新しい下地を構築します。
そのため工事期間中の雨の侵入を防ぐ「素屋根」を設置する必要がありません。

新設した下地の上にチタン瓦「チタン カナメ段付本瓦葺き」を施工。
屋根下地が二重になることで、工事中の防水以外にも防音・断熱効果も得られます。


棟飾りは、より細かな造形ができる「瓦」製を組み合わせています。
いぶし瓦調のチタン材と違和感なく融合し、荘厳な意匠を演出しています。

瓦からチタンに葺き替えたことで、屋根の重量は約1/13に軽減されました。
地震の際の揺れを軽減し、瓦落下の心配もございません。


本堂床下の基礎は、新たに鉄筋コンクリート土台を埋設し基礎の安定化ともに、基礎と柱をホールダウンアンカーで接続して地震の際でも柱のズレを防ぎます。
本堂隣接の薬師堂もチタン屋根に


昭和51年(1976年)建立の薬師堂も、元の銅屋根に経年による劣化と、一部本堂瓦屋根の釉薬の影響とみられる変色が見受けられました。


薬師堂の屋根もチタン製でこちらの屋根形状は元の意匠を継承した平葺きにて施工をさせて頂きました。
本堂・薬師堂の工事前後


裏手からの写真です。
写真の中央が瓦屋根の本堂、
写真の右下に見切れている屋根が
銅板の薬師堂屋根です。