施工事例滝水寺様新築

先代の遺志を受け継ぎ
檀家様に安全な寺院へ
- 本堂・客殿 新築
- 栃木県栃木市



ある大雨の日。
檀家様の法事の際に突然の雨漏り。
シャワーのように降り注ぎバケツが足りないほどの状態。早急に対応したいとのことでカナメにご相談頂きました。

調査を行い、屋根改修に向け話し合いをさせて頂いていた時期に、先代ご住職様のご入院、その翌月には東日本大震災が発生し本堂が傾くなどの被害に遭われました。
震災の被害把握・対応、更には先代御住職様のご逝去と大変なことが続きながらも、地盤調査を進める中で、このままでは次に震災級の地震が起きれば現本堂では耐えられないとの結果が出てしまいました。
これを受け新たに檀信徒様の安心安全と先代住職の遺志を継ぐために本堂・客殿の建て替えを発願されました。
建設に向け檀家様へのご説明
1年をかけご住職自身がすべての地区を廻り、丁寧にご説明されました。
初めは反対されていた方々もご住職の必死に訴えかける本気の思いに動かされ、正式に檀信徒総会の承認を経て建立が決定しました。



ついに2018年10月工事が始まりました。
建設に向け檀家様達へのご説明。
まずは建替のため建設予定地を更地にし、地鎮祭を執り行いました。
穴中作法が行われ無事に鎮檀具が納められました。
穴中作法とは、「工事中の安全」と「建築物が何事もなく永くその場所に建っていられること」を願い、穴を掘りその中を塩や酒で清め、五本のお幣束を並べて五色の紙を撒き、五穀を埋設する儀式です。



虹梁のハートマークのような模様「猪目」は約1400年前、奈良時代から神社や仏閣などの建築装飾として様々なところに使用されており、災いを除き福を招く意味があります。
これから滝水寺様を訪れる方々の未来が、より良いものであるようにとの願いが込められております。
完成したご本堂・客殿





ご住職様より
- 新本堂と新客殿が完成し現在に至るが、旧本堂時代より法事を行って下さる方が増えたことに驚いた。
- 新本堂になったことで「安全に家族や親族方を呼んで参拝出来る様になった」と仰っていただいた。
- 当初、本堂建立に反対されていた檀信徒様が、法事の終わりに「本堂建設事業お疲れさま。綺麗な本堂になってよかったね」と声を掛けて下さったときは、ここに至るまで大変だったが、檀信徒の皆様が喜んで下さること、無事に完遂することが出来たことに、今では本当に事業を発願してよかったと思っている。
- 新本堂の建立を通じて、他の方々への感謝の気持ちをより一層感じるようになった。
「私たちは日頃から、見える部分も見えない部分でも、必ず誰かの助けを頂いているということ。」